新年あけましておめでとうございます。 昨年は、 地球規模の異常気象で、 台風、 竜巻、 豪雨、 洪水等、 災害が多発した。
我が国を取り巻く国勢情勢は、 ますます厳しくなっている。 日増しに露骨になる中国の覇権行動や反日によらないと国が成り立たない気の毒な韓国に、
国益を損なうことなく対応していかなくてはならない。 明るいニュースとしては、 政権交代により、 長く続いた逼塞感から脱出しつつあり、
そんな中で、 東京オリンピック開催が決定した。
密門会として忘れられない行事は十一月二十五日から台湾南端猫鼻岬で、
バシー海峡で戦没された二十五万余の英霊の慰霊供養を厳修したことである。 参加できない方々からも、 供養の依頼が多数あった。
この件の経緯については、 次号に法要に参加された方々の感想文を掲載するつもりである。
毎年悲喜交々のニュースがあるのは諸行無常の理からみればやむなきことである。
本年も、 当会の行事は、 基本的には空海の教え正純密教を我も信じ、 人にも勧めるばかりである。
具体的には、 会報 『多聞』 発刊、 出版物の発売、 東京・青森・西宮・名古屋の月例会、 勉強会、 講習会、 修正会、 星供、
涅槃会、 花祭り、 観音会、 万灯会等を開催する予定である。
今年の大きな行事は、 九月二十八日 （日） の昭和大仏建立三十周年記念法要である。
また、 青龍寺境内に馬頭観音像建立が計画されている。 願主は原発事故の福島浪江町から避難されている沼上清氏。
青龍寺には、 すでに一願観音 （聖観音） があるので、 願主の希望もあり、 午年に因み、
馬頭観音像をもって東日本大地震・津波で犠牲になられた人々並びに動物たちの慰霊を供養することにした。
また、 四月十五日には、 青龍寺で高野山真言宗の僧侶が多数集まり、 高野山創建千二百年記念お待ち受け大法要が開かれる。
密門会会員の心の本山である青龍寺には忙しい年になりそうである。 奇しくも、 本年は隆弘先生生誕百周年に当たる。
密教に縁の薄い東北の地に、 弘法大師の教えを弘めるのが先生の誓願であった。
青森に建立した真言密教易行派本山青龍寺で大法要が開かれることには感慨深いものがある。 これに因んで、 隆弘先生の法話集を出す予定である。
以下、 昨年の越年法要での法話をもって、 新年の挨拶としたい。
＜今月の『多聞』参照されたし＞