私共互に迷苦から脱して真実の教を求め、実践を旨とする者の積徳に、最も大きな奉仕供養の行が授かりました。
既に御承知の通り、昨年十月十日『密教宝庫を開く』の広告はサンケイ新聞に出たのみでしたが、書店は売切れで、
以後原書房へ毎日三百部の註文が続きました。広告は、毎日新聞に一回、サンケイ新聞には、二回出しました。
その他地方紙では、京都新聞に三回程出しましたが、＊＊新聞は掲載約束の前日に断ってきました。
そして、『密教宝庫を開く』の広告予定の所に＊＊＊の本の広告が出たのでした。以後次々大新聞社から広告を拒否されました。
＊＊＊からの作用が原因であることを知らされたのです。
皆さん、これが宗教家の行うことでしょうか。拙者を読んだ人からは、ワナに落ちずに済んだ、一歩も二歩も入ったが浅瀬からはい上がったという、
喜びの手紙を下さったり、破邪の資金にと喜捨される方もあって、真に感謝の連続です。本を図書館十ヶ所に寄贈された奇特なお方もあります。
＊＊氏の保釈中時代は、今程悪辣ではなかったようで、会員名簿もあったのですが、最近念力ゴマと霊魂の創作をしてからは、
会員名簿を伏せることによって、内部反乱と内部告発を未然に防ぐ手段にしたようです。東京本部の物々しい警戒ぶりは、聞くだにおかしいと思います。
皆さん、何より残念なことは、大新聞が金の力に屈するということです。この手の話は前にも耳にして、その時は半信半疑でしたが、
どうもこのとは、新聞社内の信ずべき筋の談話によってもうなずかれる訳です。
さて、皆さん、日本の宗教界の、このような厳然たる事実を放任してよいものでしょうか。良識ある吾が密門会会員の菩提心にお諮りしたいものです。
私は、会員の皆様の尊い献身的奉仕に元気づいて、次のことをお願いしたいのです。
今店頭にある密教書と言えば、＊＊＊の『＊＊＊』の著書のみと聞いて居ります。そこでこの際、拙者を十冊乃至は二十冊を註文して、
六ヶ月清算として残本を買い取るからと言って、良書を売って、社会悪の浄化に協力して貰うように書店主に依頼して頂きたいのです。
註文買上の約束の時は、各書店は喜んで承知してくれる筈です。大書店でも、悪い仏書〔というのも変ですが〕を店頭に置かず、
直ちに取次店に返本する例も少なくありません。随って、『＊＊＊』の著書のあるお店に、特に『密教宝庫を開く』を原書房に註文して貰えばいいのです。
万一六ヶ月経って残本があった時に、原書房は責任を持って清算返金することを、各書店に約束してあります。
出来ることなら、残本はなるべく六ヶ月目にお買い上げ下されて、近くの図書館に寄贈して下されば功徳は大きいと存じます。
今一つお願いしたいのですが、『密教宝庫を開く』を売っている書店に今度は、
他の拙者『密教祈祷の秘密』、『難病を救う真言密教』〔共に密門会出版部発行〕又『これが密教だ』〔かんき出版〕
を店頭に置くようにお願いして下されば、真に有難いことです。残本は私の方に返品されれば皆引受けますから、
ご心配なく協力して下さい。知人や悩める人に本を贈ることは、仏様に供養する以上に功徳になり、悩める人が救われる善因になるからです。
この点を強く認識下されて、正邪の比較をすることによって、少しずつ日本によい信仰を広められたいものです。
日本語の通じる外国にも、このような悪本は流れています。外地に居る人々は、全くその実態を知らないし、外地生活は常に不安で、
神仏に頼る心が強いから迷い込み易いのです。
会員の皆さん、小さな密門会でも互に団結さえすれば、必ず数年のうちに、汚れた宗教の世界、恥ずかしい日本仏教界の汚点を清浄にする、
偉大なる功徳になるのです。これを楽しい誓願にして下さい。
皆さん、今書店にある大衆向けの仏書と言えば、＊＊＊か＊＊＊の本、密教の専門家ではない人による密教の名を用いた本がるのみです。
これでどうして、正しい仏教、密教が弘まるでしょう。
私達密門会員が、邪教を清める使命を感じるのは真に幸せな仏勅であると、意を強くするところです。
上の条々を実行なさったお方は、是非その旨を当方にお報らせ下さるように、切に期待する次第であります。